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千本格子(町家・福田本店)

建築現場



















町家・福田本店の千本格子の取付が完了しました。
全長7mもあるので、格子の材は何と110本も必要でした。

千本格子は京町家の典型的な意匠です。しかし、今回使用した材はウエスタンレッドシダーという外材です。格子はわずかな反りや割れでも目立つので、材の目が通って曲がりの心配が少ないことと、良く乾燥していること、材積が大きいのでコストが手頃であることが重要です。二条銘木さんが条件に合う良い材料を在庫していたので採用する事にしました。又、塗装はドイツの自然塗料オスモカラーです。

今回は、デザイン、素材、仕上げを含めて和と洋、伝統的なものと現代的なものを同一平面上に並べて、設計の過程で取捨選択し進めてゆく事を考えています。それぞれどちらが良い、悪いということでは無く、敷地の環境に合っていることや建物の機能に合っている事を第一としています。その結果、京町家という伝統的なカテゴリーとして認識されるのか、されないのか。私にも実はまだ分からないことでもあり、楽しみなことでもあります。