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設計の依頼について

いざ家を建てようと決断し、気になる設計事務所を見つけたはよいけれど、次にどう行動を起こせばよいのか分からない、と思われてはいないでしょうか?
今回はそんな方に向けて、ご依頼頂く場合の一連の流れを書いてみたいと思います。

まず最初は相談の電話かメールをするところから始まります。内容は「家を建てる予定があるので相談したい。」という程度で構いません。折り返し、ご連絡致します。もし、ご質問がありましたらご自由に書いて頂ければ、分かる範囲でお答えします。
そして出来れば、一度お会いさせて頂いた方が良いかと思っています。メールや電話では、正確な意図が伝わらないこともありますし、建築士(私)がどういう人物なのかも分かりません。会ったから、絶対依頼しなくてはならないということもありません。まず、依頼先として正しいかどうか相性を見極める為にお越し下さい。

そして、実際に会いに行く日が決まったとして、何を伝えれば良いのでしょうか?難しく考える必要はありません。まず建築士として最初にお聞きしたい最も重要なことは、

【1】好きなものや、生活上の楽しみについて
【2】当事務所設計の住宅で気に入った作品
【3】ご予算
【4】土地の情報(所在地、面積、形状など分かる範囲で結構です)

以上の4点です。
特に【1】の「好きなものや、生活上の楽しみ」については是非ゆっくりお話をお聞きしたいところです。

例えば・・・
・お気に入りの食器、家具、服、植物など
・趣味の音楽、自転車、アウトドア、料理など
・好きなカフェ、公園、お寺など
・庭を静かに眺めること
・子供と一緒に遊ぶこと
・友人同士で集まること
・ゆっくりお風呂に入ること
・書斎でゆっくり読書すること

など、人それぞれに固有の楽しみがあると思います。たくさん考えて頂く必要は無く、一つでも十分です。シンプルであればあるほど良い空間になる気がします。たくさんある場合は、ヒアリングする中で整理致します。お聞きしたお話をヒントにして、ライフスタイルに合った快適な空間を作りたいと思っています。

部屋数や広さ、設備や仕上げについては打合せが進むに従って必要な部分を確認しながら、あなたに合った最も快適かつコストバランスの良い家を考えて設計します。ですのでご相談前に、具体的な部屋の大きさやプランについてご自身で考えていかなくても大丈夫です。

我々建築士は日々、住宅のプランニングについて考え研究し、住む人と建物と敷地をぴったりフィットさせるという技術を磨いてます。良いプランは一朝一夕で簡単にできるものではなくて、実はもの凄く時間と労力が伴います。特に機能、構造、設備、デザイン、法規と予算のバランスを考えながら、最も有効なプランをつくるのは大変な作業なのです。

だからこそ、この大変な仕事を相性が良く信頼できる建築士に任せる、というのが家づくりにおいて大事な一歩ではないかと思います。

まずはお互いの相性をじっくり見極めた上で、より良い家づくりを進めていきましょう。

※写真は私の好きな場所の一つで、鴨川の河川敷公園です。