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雑誌取材

建築


日向の家(LDK)


先日、昨年の年末に竣工した「日向の家」の雑誌取材がありました。
今回の取材は、お施主様が誌面に登場することになっていますので、お施主様へのインタビューが中心で、私は設計の考え方にについて少し答えるというスタイルでした。

インタビューではお施主様のSさんに約半年住んで頂いた感想を色々お話頂き、それを傍らで直に聞けるという又と無い機会となりました。

最も考えさせられたのは、家を建てて良かったと感じる瞬間について、という質問で、「朝起きて階段を上ってリビングへ向かう時、朝日が良く差し込んで明るく気持ちが良いので、今日も頑張ろうという気になる。」と言われたことと、「子供と一緒に日だまりの中で眠る時に幸福を感じる。」と言われたことでした。どちらも太陽の光に関することで共通していますが光が人の心に与える影響というのは大きくて非常に大切です。

「日向の家」(ひなたのいえ)という名前は、建物の向きが日が昇る側の南東方向であること、着工とほぼ同時に生まれたお子さんのお名前の一部を取り入れること、銀閣寺の向月台との類似性など色々考えた末のものでしたが、改めて感想をお聞きして、太陽の光と空間の関係について、基本的な部分で設計時に考えていたことが間違いでは無かったことを確信出来た気がしました。また、今後の設計に生かして行きたいと思います。