駒井家住宅 ウィリアム・メレル・ヴォーリズ
建築
左京区北白川沿いにある洋館、駒井家住宅を見学しました。
昭和2年に、京都帝国大学教授の駒井卓博士の住居として建てられました。設計はアメリカ出身の建築家ウイリアム・メレル・ヴォーリズです。
本職はキリスト教の伝道士なのですが、メンソレータムを日本に普及させたことで有名です。同志社、神戸女学院、関西学院、旧豊郷小学校などの学校建築、神田にある山の上ホテルなども設計しています。又、私の母校の工芸繊維大学のゲストハウスもヴォーリズの設計だったりして、意外と身近なところで作品にふれることが出来ます。
私の専攻がモダン建築だったことから、洋風・洋館のヴォーリズ建築は改めて見学する機会は少なかったのですが、久々に見てみると今でも新鮮な、見るべき空間が存在していました。最も印象的だったのが、大きなベイウインドウに設けられたソファでした。背後には広い庭が広がっており、明るくて気持ちの良いスペースになっています。また、窓配置がシンメトリーになっているので空間に緊張感があるのも良いところです。
モダン、クラッシック、和風、洋風など色々なジャンルが有りますが、良いものには分類を問わず、必ず見るべきところがあり学ぶべき所がある。ということを再確認した一日でした。