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スペイン・スライド会

建築



長坂先生がスペイン旅行のスライド映写会をするので、見に来ないかというお誘いがあったので、行ってきました。写真は、映写されたスライドを撮ったものです。お土産のハモンセラーノ等を頂きながら、まるでスペイン旅行をしてきた錯覚に陥るような夜でした。

2週間の旅だったそうですが、グラナダ、コルドバ、セビリヤ、トレド、セゴビア、バルセロナ、クエンカ、ビルバオ等、ほぼ全域で、レンタカーで4000キロ近く走ったそうです。撮った写真の枚数は確認していませんが、多分1000枚超で、とても充実した内容でした。

スライド会は、建築設計に携わる者にとっては良くあるイベントの一つで、大抵皆おびただしい数のスライド写真を所持しています。行ったことが無い建物や街が見られるという楽しみに加えて、撮影したその人が何処に注目して、どういう風に建物や街を見ているか?という事が分かるのも興味の一つです。長坂先生の場合は一貫して、地形、街路構成、建物の建ち方、素材とその構成、装飾、にスポットが当たっているように思えました。

素材とその構成、装飾に関して、イスラムの影響を受けているスペインの伝統的な建築デザインは非常に濃いです。本当に目が回るぐらい緻密な模様が隙間無く施されています。我々日本人は空白や余白に美を感じたりするのですが、まるで正反対です。しかし、濃い中にも絶妙な間合いや、濃淡があって共感出来る部分も多く撮られていて、積極的にデザインすることの素晴らしさが伝わってきます。こいうものを見るとデザインするということに勇気が湧いてきますね。