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雨の日の風景

建築

せっかくの土曜日だが、あいにくの雨。
こんな日は家の中で読書でもして過ごしたいものですが、あえて雨の日に見たい風景を求めて近江八幡に行くことにした。水郷の町は雨の日が似合うはず・・という直感で。

小雨降る中車で山中越えから湖岸道路を走り、約1時間半で到着。
妻おすすめのバームクーヘンが有名なカフェで休憩した後、町へとくりだした。

予想どうり良い風情である。特に八幡堀は、その幅と高さ、水路のプロポーションがとても良いということもあって最も印象的だった。さらに、そのスケールが少し小さめなので居心地が良い。水面を眺めていつまでもボーッとしていられる感じだ。













そして、その堀の脇の小道。全体的に自然素材で構成され、建物と道が馴染んでおり雨との相性も良い。しかし・・ごみ一つ落ちていない。このあたりの住人の景観意識の高さと努力によるものでしょうか?感服です。
















やはり、水郷の古い町並みは晴れの日はもちろんだが、雨の日も似合う。
今日も良い風景に出会えた。


※近江八幡で建築というと、ウイリアム・メレル・ヴォーリズ。明治38年にアメリカからやってきたキリスト教伝道師である建築家です。彼は生涯この地に留まり多くの洋館を設計しています。さらにあのメンソレータム(メンターム)を初めて日本に紹介したのも彼、というのもびっくりです。しかし、今回は「水郷の町」と「雨の似合う風景」を見る目的なので彼の作品を見るのは次回にとっておくことにしました。