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OAK FRAME MIRROR

作品

幅:800㎜×高さ:1800㎜ 大型の姿見です。

玄関に設置する姿見をデザインして欲しいというご依頼を頂きました。お出かけする時に、靴までしっかりと身だしなみをチェック出来る大きさで、枠は細くてシャープなイメージ、それを木製で。というご要望でした。




軽やかなデザインで、空間に違和感無く溶け込み、部屋を広く見せる効果もあります。また目の揃ったオーク材の枠は上品なあたたかみがあります。


(加工について)

枠を細く仕上げる為には、強度の限界まで枠を細くすれば良いのですが、細くし過ぎると木枠の強度が足りなくなります。そこで、前から見ると細く見えるように加工して、背後に丈夫なフレームを仕込みます。さらに、今回は鏡のサイズが特に大きくて重量があることから枠をしっかり組み付ける為に接合部分も十分な強度の出る接合方法を採用しています。木工用語では「隠し5枚留め接ぎ」と言います。細さと耐久性の良いバランスを探ってみました。見た目はシンプルですが、見えないところにもこだわっています。さらに鏡を綺麗に見せる為の細かい工夫もしてあります。




他には、将来鏡を別の場所に移動するかもしれないという可能性を考えて、木製のフックを製作し、そこに鏡の背面を引っ掛けるようにして設置しました。これは、シェーカー家具や建築家/ルイス・カーンの家具(ユニタリアン教会)などで使われていた手法を応用したもので、とても安定感があります。そして、移動も大人が2人いれば簡単に出来ます。設置位置も現地でしっかり見極めてから設置したので、きっと当分は動かさないものと思いますが、寝室などに移動して設置することも可能です。





設計オーダーをご希望の方はメールを頂けると対応可能です。
ご希望のサイズ、素材、仕上にて製作致します。
(但し一品生産でハンドメイドになりますので、完成まで時間は少々かかりますのでご了承下さい。)



デザイン・製作:A.C.E.波多野一級建築士事務所 + 坂田卓也製作所

材:オーク

仕上;オイル仕上