キャビネット
その他
5年前に設計させて頂いた「日向の家」のお客様より、キャビネットのデザインの依頼を頂きました。書斎で机の下に納まって、なおかつ天板に薄型プリンターも置ける寸法で・・・というご依頼でした。(実は1年前のお話なのですが・・・少々ご紹介が遅くなりました。)
中に納める物や、机の大きさやプロポーションからサイズを決定し、デザインの方向性を決めてスケッチを描きます。そして、詳細デザインと製作は今回も坂田卓也さんにお願いしました。
キャビネットは箱物家具と言って、一般的には天板以外は無垢材で製作しないことが多いのですが、これは5面がナラの無垢材で製作されています。実際の板厚は厚めで頑丈なのですが、そのままだと鈍重なデザインになってしまうので、フチ(小口)を薄くして軽快に見せる工夫がしてあります。又、ツマミはウォルナット材の削り出しとなっています。様々な積み重ねの結果として、空間との相性はとても良かったです。
徐々にですが、建築設計とセットで家具についてご相談頂くことが多くなってきてました。日本での民芸運動や、ドイツのバウハウスなどのように許される限り、建築、家具、照明、日用品に至るまで生活全体をデザインし、空間を充実させたいと考えています。