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家具まで設計すること

作品




先日竣工した「日向の家」のダイニングキッチンです。
お施主様の要望として、第一に上がったのは家具と一体感のある空間でした。私は常々、建物だけでなく家具や家電、インテリアのエレメント全般に渡ってデザインしたいと考えていますので、我が意を得たりという嬉しいご依頼でした。

この空間では、ウェグナーのYチェアーという定番の椅子が入っていますが、その他の収納、テーブル、キッチンは全てオリジナルデザインです。ダイニングテーブルは、国産のナラ無垢材を使っており、空間のサイズに合わせたシンプルな形態ですが、家具作家の坂田卓也氏とコラボレートしてデザインしました。何気ないテーブルですが、プロポーションにこだわり、寸法はミリ単位で検討しつつ制作してもらいました。

家具は建物を使う人が直に触れることが多く、建物のインターフェイス的な役割を果たします。ですので、その出来次第では建物全体の印象にも影響します。そういう訳で、今後も家具のデザインは大切にしていきたいと思っています。