Blog

仕事の余白時間

建築現場











現在工事中の「A HOUSE」の現場は京都府南丹市八木町で、私のアトリエのある京都市からは車で2時間ほどかかります。
監理は半日から一日がかりなので弁当持ちになることが多く、現場での打合せが昼からの場合、その道中で車を止めて気持ち良く弁当を食べられる場所を確保することが必要になってきます。(気持ち良く、がポイント!)

学生時代、バイクでよく遠出すると、昼ご飯を食べる場所や、テントを設営するのに適した場所を探す為に知らない町をぐるぐると走り回っていた癖で、今でも知らない町に行くと、それに適した場所を無意識に探し出してしまいます。さらに建築士として、町や都市の特徴や構造を探り研究する為にわざと脇道にそれてみたりもします。(この脇道探検は修業時代の設計事務所で教わりました。)一見むだとも思えるこの行為が、実は良い空間や面白い建物をつくるのにとても重要なのではないかと思っています。

そういうわけで、今回の八木町でもお気に入りの場所を確保しています。それは大堰川のほとりにある公園です。絶景というわけではないし、自然がいっぱいというほどでは無いのですが、水面が近く、流れも穏やかで静かなのでとても落ち着きます。また、大堰川は下流に行くにしたがって保津川、桂川と名前を変えます。私にとって桂川は非常に親しみのある川なので、上流である大堰川にも親近感を感じるということもあります。
慌ただしい現場であっても昼ご飯の時間は大切。ここで弁当を食べた後の現場は気合い十分で、今日もとても良い仕事が出来る気がしてきます。