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巴の家 Tomoe House

田園風景広がる郊外の山裾にある禅寺境内に建つ住宅:庫裡田園風景広がる郊外の山裾にある禅寺境内に建つ住宅:庫裡です。伽藍の構成上、また豊かな自然に囲まれた周辺環境との関係から可能な限りコンパクトなボリュームとし、風景にとけ込む控え目な外観となるよう配慮しました。

内部においては、片流れ屋根の形状を内部空間に反映する事により、2階から3階へ連続した吹抜け空間が生まれ、吹抜けを介して最大5mもの天井高を確保し、低くコンパクトに押さえた外観でありながらも、広々とした室内を確保することが出来ました。

また、豊かな自然環境を室内に取り込み、四季の変化が感じられる空間としながら、夏涼しく、冬暖かい快適な室内環境が維持できるように、採光、断熱、通風、防湿性能を高めました。そして内装には厳しい気候条件を考慮して、やわらかく感じられ、暖かみのある自然素材を選んでいます。

なお、巴の家の名は、お寺の開基であると言われる巴御前の名に由来しています。


所在地 / 京都府南丹市
主要用途 / 住宅(庫裡)
敷地面積 / 832.18m2
建築面積 / 58.97m2
延床面積 / 144.15m2
規模 / 地上3階
主体構造 / 木造軸組工法

施工 / 株式会社 片山工務店
写真 / 沼田俊之