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守山の家 House in Moriyama

正方形の角地に建つベーシックハウス一辺が14mのほぼ正方形の敷地に可能な限り広く庭を確保するよう建物を配置しています。庭と屋内の間に奥行き1.5mの庇を設け、その軒下空間に幅2.5mの木製デッキを設置しました。それにより、室内と庭が連続的に繋がって感じられるようになります。

リビングダイニングから、浴室、バスコート、デッキと庭をぐるぐると回遊出来るプランとなっており、1階のスペースが全て庭との繋がりを持つようになっています。夏の暑い時には、デッキで水遊びやバーベキューを楽しんだり、そのままお風呂に直行してシャワーを浴び、夜にはバスコートから星を眺めることも出来ます。バスコートは扉を閉じると、内部からは空のみしか見えません。

庭には、シンボルツリーとして4mのジューンベリーを、道路からのプライバシーを確保する為に、道路境界に沿ってシラカシと低木(既存樹木)を植えました。(写真では植樹したばかりで落葉した状態ですが、これから時間をかけて徐々に緑が豊かになって行くと思います。)道路からの視点で見てみると、角地に多くの緑が植えられ、小さな公園のように感じられます。それにより、住宅の機能とプライバシーを確保しながら、豊かな街路空間の背景として少しでも地域に貢献出来れば良いと考えています。



所在地 / 滋賀県守山市
主要用途 / 住宅
規模 / 地上2階
主体構造 / 木造軸組工法
施工 / 株式会社ツキデ工務店
写真 / 沼田俊之